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大仙市コミュニティFM「FMはなび」お昼の情報番組火曜日(金曜日も)パーソナリティ。歌うこと踊ること大好きな秋田のオバさんです。


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決して香りも良いわけではないし、特に心惹かれる花でもない。




今思えば、

母は年号が平成になったころから自身の老いを認めつつ、しかし完全に認めることができずに葛藤していたのかもしれない。

突然、家を捨て、縁もゆかりもない遠い地の老人施設に入居を希望したかと思ったら


妄想が徐々にひどくなり、昼夜も関係なく電話してくるようになった。


三年ほど施設で暮らした後、今度はうちの近くの老人向けアパートで一人暮らしを始めた。

部屋の小さなベランダでゼラニウムを育てていた。
はじめは小さな鉢植えだったが、それがまたたく間に大きな株になり、背丈は1メートル以上に育っていった。
老いてわけのわからぬことを口走る母と、人が暮らしている空気が感じられない無味乾燥な空間の中で、ゼラニウムだけが生きて、真っ赤な花を咲かせていることに違和感を覚えた。
あれは、


ほんとうにゼラニウムだったのか?
母の想念を栄養にして育った生き物ではなかったのか?





そういえば、
母は緑の指を持つ人だった。
貧しい我が家だったので、贅沢なことは何一つなく、年に一度、安い小さな鉢植えを買ってくるくらいが母の楽しみだったのかもしれない。
今のようにさまざまな花々が豊富に店に置かれていた時代でもない。
当時、せいぜい、珍しいものと言えば、シャコバサボテンやゼラニウムだったのだ。

私は母と二人暮らしだったのを嫌って、大学時代は親元を離れて暮らしている友人のところに入り浸っていたし、結婚してからもあまり「実家」というところに行きたいとは思わなかった。(実家には何かが「居た」せいもある)

それでもごくたまに訪ねると、狭い廊下にシャコバサボテンやゼラニウムやオリズルランなどの鉢植えが少しずつ増えていくのに気づいた。
買い足しているのではない。

挿し木をしたり、株分けをしたり、

もとは一つだった鉢植えが毎年増えていくのだった。


しかし、ある時から、鉢は増えなくなった。
増やすことも、愛でることもおっくうになったのか?
小さな作業さえ、おっくうになったのか?

そんな自分に「これが老いということ?」と、問いかけた母がいたのではないか・・・なんてね、勝手な憶測だけど。



CIMG0072.jpg


コンテナガーデニングに熱中しながら、ふと、母のしぐさを思い出した。

何をするにもゆっくりな人だった。
ゆっくりではなく

きっと、丁寧だったんだろうな。

それだけは真似したいな、と、思う。

CIMG0073.jpg

おととし、いただいた薔薇「ティージング・ジョージア」
クリーム色の花が次々に咲く。
その根元には白系の花を配置した。


あ!!!!
急に神様、降臨!!百人展のプラン、思いついた~!!

コメント

おかあちゃん

て、文章書くのうまいよね!
感動した。
やはり、本を出版すべきでは。

なんか全然別の話かもしんないけど、永久脱毛について批判してた漫画家さんが、「生きる手間を省くな!」と言っていた。ま、毛がどうこうということじゃなくて、生きているというのは結構手間のかかるものなんだなと改めて思った。老いると花やひとや自分までも、おっくうになってしまうのかな。
それ考えたら、今はまだたくさん面倒なことできるから、なるべく手をかけて自分を育てたい。

なんか感動したら長くなっちゃった。

Re: おかあちゃん

☆次女さん
え?
感動て?
なんか面くらっちゃう。

むしろ次女さんのコメントのほうが感動的なんですけど。(笑)

うん・・・
でも、母のことを書くと
こんなのばっかりになっちゃう。

私まで、母を思い出しました。
植木の好きな人で、お小遣いは、庭作りに費やしてました。
私の幼い頃は、バラ作りに熱中してましたね。
ホント!文章が上手い!感動ものです。

Re: タイトルなし

☆blanca200211さん
母には冷たい仕打ちばかりしてしまった
悪い娘です。
不思議な人で、
世が世なら芸術家になっていたと思います。
早く生まれすぎちゃったのね、きっと。

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